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ナノ結合技術×強靭化工法でインフラの再生・延命を支援。「大改修時代」に挑む

株式会社染めQテクノロジィ
2026/09/11

 

あらゆる素材に密着する「親和性」と、防錆・防水などの「機能性」を高いレベルで併せ持ち、圧倒的な工程短縮や既存構造物の再生・延命・強靭化を可能にする、独自のナノ結合技術による“新素材“が事業の起点。工場の床塗装にはじまり、屋根の補修やリフォーム業界向けに事業を広げてきた。

一方、会社設立当初から「高度成長期に整備された道路、橋梁、トンネル、鉄道などの社会インフラが一斉に老朽化する未来」を見据えた展開をしており、近年は「大改修時代」をテーマに、この巨大なインフラメンテナンス市場に照準を合わせて事業を拡大中だ。

本社には連日のように、全国の自治体やメディアが視察に訪れ、そのニーズの盛り上がりに応えるべく、設計コンサルタントやゼネコンなどとのパートナー連携も強化している。

※「週刊ダイヤモンド」2026年9月19日・26日合併号掲載、会員企業クローズアップより転載

 

株式会社染めQテクノロジィ 取材こぼれ話

(創業の原点、独自の新素材の特徴・強み、大改修時代への挑戦)

 

塗装を超えた新素材の誕生。あらゆる素材と喧嘩しない「親和性」

・50年前の塗装現場で抱いた疑問がすべての原点:菱木社長が約50年前に塗装工場の現場で抱いた、「なぜ素材ごとに塗料を替え、何工程もサンディングや重ね塗りをしなければならないのか」という素朴な疑問が技術開発の出発点にある。

・素材と喧嘩しない「親和性」の追及:従来の塗装のように「素材の上に塗膜を乗せる」のではなく、粒子を極限まで細分化(ナノ化)して浸透させ、素材と一体化させるアプローチにたどり着いた。ガラス、ステンレス、ゴムといった、通常なら塗装を拒む素材に対しても「相手と喧嘩しない」独自の親和性により、剥がれない密着を実現した。

・床塗装から「コンクリートの強靭化」への進化:工場の「剥がれない床塗装」から始まった歩みは、屋根の防水、さらには建物の梁や階段へと応用範囲を広げていった。現在はコンクリートの微細な隙間から内部の鉄筋まで染み込み、錆を完全に封じ込めて構造物そのものを補強する「強靭化技術」にまで進化を遂げている。

 

創業時から見据えていた「大改修時代」への意欲

・50年前に描いた、日本のインフラ保全のロードマップ:菱木社長は、1964年の東京オリンピック前後に全国で一斉整備された道路や橋、トンネルなどの社会インフラが、約50年後に一斉に寿命を迎えること(大改修時代)を早くから予測し、インフラを救うための技術開発を虎視眈々と進めていた。

・全国の自治体や設計コンサルタントへの急速な広がり:JRのトンネル改修や沖縄での橋脚実証、公共下水道の再生など過酷な現場で実績を積み重ねた結果、全国の自治体や、設計コンサルタントの設計図書において、指定工法として採用されるケースが急増している。

・注目度が高まり視察も急増:メディアで紹介されることが増える一方、口コミでの紹介も広がり、全国から自治体関係者や設計・建設事業者が同社の本社に視察に来ることが増えている。

 

「100人以下の少数精鋭」で国家インフラを守る

・マーケット分析の否定と「目の前の一人」の困りごと解決:世の中のトレンドを追う一般的な企業の発想とは異なり、同社はマーケット分析をあえて行わない。目の前の特定の顧客が抱える「切実な困りごと」を解決することだけに集中して研究開発を重ねた結果、他社がやりたがらない難題を解決する唯一無二の多機能新素材が生み出された。

・「組織は100人以下」に抑える独自の組織論:巨大なインフラメンテナンス市場に挑むにあたり、自社で肥大な施工部隊を抱えることはしない。「組織は100人以下」に保ち、新技術と新素材の開発・提供に特化する。全国のゼネコンや地域の施工会社、設計コンサル等と強固なパートナーシップを組み、彼らを強力にバックアップする体制を整えている。

・「ちっぽけな田舎カンパニー」だからこそできたイノベーション:大手ゼネコンが新しいビルの建設に注力する一方で、手間と時間がかかる「既存インフラの保全・長寿命化」に特化。菱木社長は「このちっぽけな田舎カンパニーだからこそ、誰も手を付けられなかったこの巨大市場を開拓できた」と誇る。

 

神宮球場で大運動会を実現。義理と人情が生んだブランディング

・ピッチャーマウンドに輝く「染めQ」のロゴ:神宮球場のピッチャーマウンドに「染めQ」のロゴが掲出されて今年で4年目を迎える。もともと神宮球場は、外野席の柵をはじめとした設備老朽化の「困りごと」を抱える同社の顧客であった。染めQの技術を用いてこれらを補修したところ、球場側がその仕上がりに深く感動。マウンドにロゴを掲出してもいいという逆提案を受けた。

・100人規模でスタジアムを貸し切る社内スポーツイベント:これらの深い関係性もあり、毎年2月に神宮球場を丸ごと貸し切って、社員100名や近隣の市役所・役場の人々を招いた「大運動会」が開催されている。

 

会社概要

株式会社染めQテクノロジィ 代表取締役 菱木 貞夫 氏

設 立:2002年1月
資本金:5,000万円
従業員数:88名

https://somayq.com/

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