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高品質・手頃な価格のフルサービスで「プラージュ」を全国展開する理美容業界の雄

阪南理美容株式会社
2026/09/13

 

「プラージュ」ブランドで全国に展開する、業界トップクラスの理美容室チェーン。全国600超の店舗網はすべて直営、総勢約5,000名のスタッフの殆どが正社員で、確かな技術力独自の分業体制を生かした「高品質・手頃な価格のフルサービス」が大きな強みだ。

一方、薬剤開発から店舗設計・施工管理、広告、理美容椅子の製造にいたるまでグループで内製し、規模を生かした事業シナジーを追求。創業から66年間、堅実な成長を続けてきた。

2022年に濱屋雄大社長が経営を受け継ぎ、リブランディングを推進。特に事業の要となる人材の採用・育成・待遇向上に注力し、業界水準を上回る給与体系を構築するほか、学費支援制度を備え、実践的教育を行う理容師・美容師養成施設(美容:2027年4月開校)を立上げている。

 

【取材こぼれ話】阪南理美容株式会社

事業の骨格、実績・規模、成長の要因、現在の注力テーマなど

 

予約不要・指名制なしの「高品質・手頃な価格のフルサービス」

「高品質&低価格」の両立を可能にするのが、徹底した「分業制」だ。カット、顔剃り、シャンプー等の工程を別のスタッフが交代で担当し効率よく回す仕組みが作られている。さらに、業界では珍しい「直営店舗体制」を貫き、スタッフの多くが正社員である点も、ブレないサービス品質を支える骨格となる。

濱屋社長は「思い立ったときにパッと行って帰れる、時間の有効活用ができる場所がちょうどいい。短時間で手際よく、高い技術でお客様を綺麗にする。過剰ではない、ちょうどいいサービスを提供する難しさこそが私たちの技術力」と語っている。

 

1日に5万人が訪れる圧倒的な実績と規模感

グループ全体の来店客数は1日約5万人。25〜30坪の店舗に、理容で約100名、美容で約50名が1日に訪れている計算になる。

店舗平均月商は約500万円で、現場は5~6名のスタッフが分業して回す。物価高で競合が苦境に立たされるなか、リーマンショックやコロナ禍(一時的な1ヶ月の赤字を除く)も赤字を出さずに成長を続けてきた。不景気なほど強みを発揮する、強靭なタフさを持つ理美容チェーンだ。

 

職人でありながら「サラリーマン」の安定を。業界トップの給与還元

低価格で規模を維持できる理由は幅広い工程の内製化だ。シャンプーなどの理美容品から店舗設計、理美容椅子の製造まで自社で完結させてコストを削減し、浮いた原資をすべて「人」へ還元している 。

同社は売上の約半分を人件費・福利厚生費として還元。店舗全体の売上に応じた「分配モデル(歩合給)」を導入しており、理容師・美容師アシスタント(中間生)で「年収約500万円」、スタイリスト(一人前)で「年収約700万円」など、業界常識を超える高水準な給与を実現している。

職人の世界でありながら、サラリーマンのような「安定した高待遇」を確立してきたことが、プラージュの「人材力」の根底にある。親子・兄弟での勤務(リファラル採用)が多いのも、働く環境の良さを物語っている。

 

専門学校を開設し「人づくり」も内製化を図る

濱屋社長の最優先事項は「人材確保と教育」だ。平均年齢が40代半ばとなるなか次世代への継承を急ぎ、2026年4月に自社初となる理容師養成施設を設立した。実際の店舗と連動したプログラムで、2年間で即戦力の職人を育てる画期的な試みだ。

さらに、「卒業後に3年間勤務すれば通常300万円かかる学費を全額無料にする」など、独自の教育支援制度を構築。昨年の11名から今年は40名、来年は100名の新卒採用を目指し高校へアプローチを強化している。

 

2代目がもたらす「言語化」と次なる未来

・創業期はカリスマ性で回っていたが、現社長の就任後の2024年はリブランディングを断行。入りやすいシンプルな外観へと店舗イメージを刷新した。並行して、暗黙知だった「プラージュらしさ」を言語化すべく「クレド」を作成し、全員が「業界売上ナンバーワン」のプライドを共有できる仕組みを整えた。

 

・採用現場で濱屋社長が近年強調しているのが「AIに負けない仕事」というアプローチだ。「直接お客様から『ありがとう』と感謝され、一度身につければ一生モノになる技術。そして何より、会社が大きく安定しているからこそ豊かな生活が送れる」。この現実的で温かみのあるメッセージが、理美容業界を意識していなかった一般の高校生や親、先生の心を動かしている。

 

会社概要

阪南理美容株式会社 代表取締役社長 濱屋 雄大 氏

創 立:1984 年5 月7 日
資本金: 3,000 万円
従業員数:約5,000 名
売 上:357億円(2025年度)

https://www.plage-bb.co.jp/

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