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取扱商品は10万点超。外食産業向け食品包材・消耗品販売の第一人者【週刊ダイヤモンドMI連動】

水野産業株式会社
2021/03/19

1948年に封筒・用紙などの紙製品販売で創業し、外食産業用向けの食品包材・消耗品販売へと業容を拡大。大手牛丼チェーンの持ち帰り容器を共同開発するなど、絶えず顧客のニーズに寄り添い、新たな市場を開拓し続けてきた。現在の取扱商品は10万点を超え、これらをまとめた「水野の赤いカタログ」は、業界の定番となっている。

強みとして挙がるのは、メーカーとの密な関係を生かした〝開発受注〞という営業スタイル、小ロットから柔軟な納品を可能とする物流体制、営業担当に多くの権限を与えることで生まれた、きめ細やかなサポート力などがある。直近では介護領域が拡大しているほか、コロナ禍においても感染対策商品などの緊急のニーズに応えることで業績を堅持。時代の変化に適応する高い企業力を見せている。

(週刊ダイヤモンド2021/3/27号P.78「マンスリーインフォメーション」より転載)

 

水野産業の強さをキーワードで読み解く ~取材こぼれ話~

 

多彩な品ぞろえ、短納期など、現在の事業の強みは創業時から受け継ぐ

創業は1948年。当初は封筒などの紙製品の販売をメインにしていました。銀行や証券会社、官公庁などが主な取引先で、封筒に企業名や支店名を印刷し、少量からかなり大量の注文まで、スピーディできめ細かくお届けするのを強みとしていました。他社が1週間から10日かかるのを、当社は3日で納めたりしていたようです。

また、こういった対応力の実現のためには、幅広いメーカーと密な関係ができているかも重要で、今の私たちの事業の強みの根幹は、この頃から脈々と受け継がれてきたものと言えます。

 

クリーンキャップの開発を機に、外食産業向けに進出

転機の一つは、1970年に当社の営業部次長が、スーパーマーケットの視察で米国を訪れたことです。本来は流通部門の勉強の予定でしたが、ちょうど盛り上がりを見せていた外食産業チェーンの様子を見て、今後日本でも間違いなくこの動きは生まれるだろうと確信しました。さらにそこでは、非常に多くの紙製品が使われていることを見て、その市場に大きな可能性を感じて帰ってきたのです。

ただすでにマーケットとして出来上がっている紙コップや紙皿、ナプキンなどは米国から輸入されるだろうと考え、まだ競争相手がいない紙製帽子(クリーンキャップ)に着眼して社内に提案。外食産業向けの事業に取り組むことになりました。これが今の主力事業の起点となります。

その後、大手牛丼チェーンのテイクアウト用の丼を開発したことも、成長の大きな礎になっています。このようにお客様のニーズに寄り添いながら、今までにない製品の開発に積極的に取り組んでいきました。現在の取扱商品は10万点を超え、これらをまとめた「水野の赤いカタログ」は、外食産業の方ならだれでも知るスタンダードな一冊になっています。

▲1975年に発行された「水野の赤いカタログ」の第1号

 

権限移譲された個々の力を生かした”開発受注”の営業スタイルが強み

お客様の多様なニーズに対応する当社の特長として”開発受注”という営業スタイルが挙げられます。私たちは創業時から一貫して、製造部門を社内に持たないようにしていました。その代わりに、各メーカーさんとの協力関係をしっかり構築することで、メーカー以上にメーカーらしく、柔軟に迅速にお客様の要望にあった商品を開発しているのです。

もう一点、クリーンキャップの開発の例からもわかるように、現場への権限移譲も受け継がれてきた私たちらしさの神髄です。商品の契約や値決めの権限だけでなく、お客様の要望に合わせてどんな商品を開発するかなどまでも、メーカーとの打合せから完成までお各担当が主導します。そのため「水野産業の社員はみな個人商店みたいだね」とよく言われます。そういった自由度の高さが各自の責任感の強さを生み、よりよい仕事につながってきているのを感じています。

 

コロナ禍に直面してきたからこそ再確認できた企業の強さの基盤となるもの

このような社員個々の力の高さをあらためて再確認できたのが今回のコロナ禍です。私たちの主たるお客様である外食産業は、今回の影響を最も大きく受けた業界の一つです。そのため、私たちの会社も大きな影響を受けることは必至でした。実際、従来の通常営業向けの容器や消耗財はかなり需要を減らしています。

しかし一方で、テイクアウト用の商材が大きく売り上げを伸ばしたほか、感染防止対策用の衛生商品が新たな主力商品として育ちました。売上構成比をみると、昨年までの当社とは別会社かと思うほど、取扱商品の内訳が変わっています。これらはまさに、現場の社員一人ひとりが、いまお客様に何が求められているか、いま自分たちは何をするべきかを考える力を持っていることを表したものと言えるでしょう。

▲水野の赤いカタログ 最新号の目次 →デジタルカタログはこちらから

 

一方で、このような商品需要の大きな変化への対応や、特に衛生商品はお客様からの緊急のニーズであることが多いため、メーカーの皆様の多大なご協力があったからこそ可能になった部分も大きくあります。おかげさまで、前期の売上もほぼ前年並みまで戻すことができました。

今回の苦境を機に、あらためて社員のみなさんの個々の力や取引企業の皆様とのより良い関係性が私たちの会社の底堅さの基盤となっていることを実感しています。

 

企業概要

水野産業株式会社
代表取締役社長 水野 潤 氏

資本金: 8,450万円
創 業: 1948年8月
従業員数: 365名
売上高 : 402億円(2020/6月期連結)

http://www.mizunosangyo.co.jp/

 

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