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【お仕立て体験】世界を代表する”ビスポークテーラー”を目指す!カインドウェアのフラッグシップ「KINDWARE本店」、南青山に7月25日オープン

株式会社 カインドウェア
2022/08/10

今年で創業128年。日本にフォーマルルールを浸透させた宮内庁御用達の老舗カインドウェアが、新たな旗艦店として「KINDWARE本店」を2022年7月25日にオープンしました。そこで倶楽部事務局の横山が、この新店の魅力を探るべく早速現地を訪れました。

場所は、南青山の外苑前銀杏並木側の青山通りから1本入った閑静な住宅街の中。「20世紀初頭のロンドンにある一軒の邸宅」をコンセプトにした重厚感あるデザイン。窓も玄関も内部が見えない厳かなつくりになっており、玄関のブザーを鳴らして入ります。(入店には事前予約が必須となります)

迎えていただいたのは代表取締役CEOの渡邊祥一郎さん。この新店舗の立地選定から、コンセプト設定、内装デザインまでを主導された方です。

その強いこだわりと思い入れを、あらためてお伺いしていきます。

テーブルに案内いただき、まず目に飛び込んできたのが立派な刀(グランドオープン前のため、スリッパを着用しています)

これは平成天皇「即位の礼」のときに近衛が持っていたものだとのこと。3 代目の渡邊國雄氏、現会長である 4 代目渡邊喜雄氏は、刀のコレクターでもあり専門家でもあって造詣が深く、宮内庁以外でこの刀を保有しているのはカインドウェアだけだそうです。

店内の中央にあり、大きな存在感を誇るのがこの裁断台。2.5mの大型のテーブルをオーダーメイドで新設したものです。

フィッティングルームは通常時は開放して、室内と一体感ある空間に。カーテンを閉めてもかなりゆったりとしてスペースがあり、姿見もとても大きい。

壁には至るところに額があり、その内容やレイアウトもプロの手によって行われたもの。「HUNTSMAN」とKINDWAREの関係性も知ることができ、コーナー毎に興味深い展示物や歴史を学ぶことができます。

パウダールームの造作も随所にこだわりを入れ安らぐ空間に

お客様をお迎えするカウンターも設置。シャンパンなどの飲み物も用意されています。

ひと通り、お店の説明をいただいた後、実際にスーツのお仕立て体験に臨みます。担当いただくのは、テーラーコーディネーターの藤原佑さん(2022年接客販売コンテスト1位の方)

まずは具体的なイメージを決めるために、今回求める用途や嗜好、予算感などを確認します。

藤原さんは、その希望を踏まえたうえで、たくさんの生地見本から好みに合うものを探し、提案していきます。

色・形・質感さまざまな生地があり、どれもが魅力的。選ぶのは楽しくもあり悩ましくもあります。

日頃着ているものとは少し違う色や風合いを求め、触った生地の質感、特に(写真では分かりにくいのですが)強めのストライプラインと、細いボーダーラインがクロスするチェック模様が気に入り、この生地を選びました。

次はボタン。これもさまざまな模様のものと組み合わせながら選んでいきます。少し迷ったものの、やはり藤原さん第一提案の天然素材ボタンがしっくりくると、こちらは早めの決定。

そして裏地の選定。これが想像以上に、楽しい時間だったようです。

今回は敢えて、膨大な種類の裏地見本を出していただきました。ここまで増やすとお客さまが決め切れなくなるため、通常はある程度絞って提案されるのですが

「裏地でここまで個性を出せるのか」と、横山の既存概念を覆すための試みです。実際に、ひたすら悩み迷い続けました(笑)。お店に来るまでは、ごく普通の地味な裏地しか思い描いていなかったのが、実際に決めたのはこちら。

紺色の表地ともコントラストがきれいで、KINDWAREらしいブリティッシュな雰囲気も気に入ったようです。

その後は、スーツのデザインを決めていきます。まずは全体的なシルエット

ポケットの形状

袖口のボタンの個数や位置など

さらにもう幾つかのセレクトを終え、フィッティングルームへ。

ここで隈なくサイズを図っていきます。

その数は全部で19箇所と、想像を超えるきめ細かさ

今回は「Made-to-Measure」による仕立てのため、まず図ったサイズに近いゲージを選び、

実際に着て、完成イメージを探っていきます。

シルエットを見ながら、より体型にフィットする形になるように

待ち針を打ちながら、微妙な調整をかけていきます

上着の調整が終わったら、今度はパンツの調整

同様に、近いサイズのゲージをはいて微調整を施していきます。

これでひと通りお仕立て体験は終了です。かかったのはおよそ1時間強。今回は「Made-to-Measure」によるオーダーのため、一日ですべてが終わりますが、完全フルオーダーの「Bespoke」の場合、あと2回ほど来店し、計3時間ほどかけて仕立てていくそうです。

KINDWAREとしては、「Bespoke」ならではのこだわりのスーツをぜひ体験してほしいとのことですが、まずは「Made-to-Measure」で、オーダースーツの魅力を知るところから始めるのも歓迎ですとおっしゃっていられました。

今回のスーツは9月中旬頃に出来上がるそう。その時が待ち遠しいですね。後日、新しいスーツを着た写真もアップする予定です。

KINDWARE本店概要

営業時間:11時~19時 ※水曜定休
住所:〒107-0062 東京都港区南青山2丁目13−2 サンライズ青山ビル102
ホームページ:https://kindwaretailor.com/

完全予約制のため、予約は電話か下記アドレスから

電話番号:03-6721-5123
オンライン予約:https://coubic.com/kindware/921972/express

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