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製販一体の社内体制を強みに、自社ブランドマンションを全国で展開【週刊ダイヤモンドMI連動】

株式会社タカラレーベン
2021/06/18

「幸せを考える。幸せをつくる。」という企業ビジョンを掲げ、「LEBEN」「NEBEL」シリーズに代表される自社ブランドマンションを全国で展開。土地の仕入れから販売まで一貫して行う製販一体の社内体制を強みに、管理や仲介さらにアセットマネジメント事業や発電事業などへ業容を広げるなど、フローとストックをバランスよく相乗し、〝不動産総合デベロッパー〞として着実に成長を続けている。

2022年に迎える創業50年に向けて、「ライフスタイルに、新常識を。」というグループスローガンを掲げ、より多様化するニーズに応えるための「新常識開発プロジェクト」を実施。全グループ社員から提案を募り、受賞した新事業案の実現を推進するほか、今後も人々の実需に基づいた商品の企画・開発に注力していく。

(週刊ダイヤモンド2021/6/26号P.77「マンスリーインフォメーション」より転載)

 

タカラレーベンの強さをキーワードで読み解く ~取材こぼれ話~               

「誰もが無理なく安心して購入できる理想の住まい」を提供

レーベンというのはドイツ語で生活、人生という意味を持ちます。また創業期の社名「宝工務店」は、「住まいは大きな宝物だ」という創業者の思いをこめて付けたもので、これらの考え方をもとに「宝物となる人生や生活を提供する」というメッセージを伝えるべく、2000年に現在のタカラレーベンという社名に変更しました。

この由来にも表れているように、私たちは「誰もが無理なく安心して購入できる理想の住まい」を事業展開の大切な指針においています。そして初めてマンションを買う第一次取得者向けを中心に事業を展開し、「レーベン」ブランドとして販売してきました。

ザ・レーベン仙台大手町

また近年では、ライフスタイルの変化によるニーズの変化に対応して、単身者やディンクスに向けたコンパクトマンション「ネベル」シリーズなども供給しており、地方都市においては買い増しや住み替え需要にも対応出来るよう、シニア層もターゲットとしています。

私たちのマンションの特徴の一つとして挙げられるのが、日々の生活の要と言える“水”にこだわり続けてきたことです。大阪の株式会社サイエンス様と連携し、家の中で使う水をすべて浄活水にするウォーターシステム「たからの水」、浴槽内のお湯にマイクロバブルを発生させるシステム「たからのミラバスビジョン」、シャワーから出る水流にウルトラファインバブルを含ませることができる「たからのミラブルシャワー」などを標準装備。これらを総称して「ルイック」プロジェクトと名付け、グッドデザイン賞を受賞しています。

 

製販一体の社内体制、フローとストックの相乗で安定した成長を確保

こういったお客様に寄り添った商品を提供する上で「製販一体」の仕組みが大きく貢献しています。当社では土地の仕入れから企画・設計、建築そして販売まで一貫して行っており、特に自社で販売を行う事は大きな強みとなっています。例えば、商品企画においてもお客さまの声を直接反映できますし、多様なニーズに対応した私たちの持ち味を生かした土地の仕入れを可能にしています。またモデルルームをオープンする前の販売戦略においても、ネット集客をどう上手にリンクさせて、いかにモデルルームにお迎えするかなどの一連の対応が立てやすくなります。

一方マンションの販売、いわゆるフロービジネスだけではなくストック型のビジネス強化も重要なテーマに置いています。コア事業であるマンション事業を中心に、そこから派生するストック型のビジネスをタカラレーベングループとして展開しております。例えばマンションの管理。当社が供給したマンションはグループ会社(レーベンコミュニティ)が受託できるようになっており、しっかりとしたサービスを提供しています。自社物件だけではなく他社マンションの管理案件も飛躍的に伸びており、非常にうまくいっている事例です。

近年では、賃貸事業(オフィスやホテルなど)も手掛けており、不動産管理を含めてフロービジネスから派生するストック型のビジネスを展開しています。

また電力供給の安定化を通じた社会貢献の一環という位置付けで展開している再生可能エネルギーを活用した発電事業では、開発から運用まで手掛けており、J-REITや私募ファンドの運用受託をはじめ、アセットマネジメント事業にも注力しています。

ここで大切なのは、ストック収入というのはフロービジネスがしっかり確立されていて初めて生まれるということです。コア事業であるフロービジネスを成長させる事が私たちの原点だと思っています。この姿勢は変わりません。そのうえで、しっかりストックビジネスにつなげていく。

このような相乗力をしっかり高めながら、「不動産総合デベロッパー」としての立ち位置を、より確かなものにしたいと考えています。

 

創業50年を機に「新常識開発プロジェクト」を実施。新たな可能性の芽を創出

2022年で当社は創業50年になります。その大きな節目の年を迎えるにあたって、幾つか新たな取り組みを進めています。

まずは「ライフスタイルに、新常識を。」という、グループスローガンを策定しました。これまでの歴史を振り返ってみても、ライフスタイルは大きく変化し、例えば専業主婦率と共働き世帯率が逆転したり、一戸建てからの住み替え需要の増加や単身者・ディンクスの増加など、ニーズはより多様性を増しています。

今回のコロナ禍においても、今までなら共働き世帯は「値段が上がっても少しでも会社から近いところ」を求めがちでしたが、リモートワークが浸透することで、郊外の広い家や2拠点での暮らしを求める人が増えるなど、新たな動きが出ています。そういったライフスタイルの変化を、コロナ禍という枠の中だけでなくもっと広げて考えていこうと思っています。

そして社内の一人ひとりに、その意識をより強く持ってもらうために、昨年「新常識開発プロジェクト」を立ち上げました。その結果、22チームから40もの案が提出され、厳正な審査の上、優秀な提案を表彰しました。

選ばれた提案は実現に向けて検討を進めています。また今回残念ながら選ばれなかった案にも、良いアイデアがたくさんあり、今回あらためて社員の皆さんのやる気やポテンシャルの高さを感じることができ、今後のさらなる成長が期待できると感じました。

 

会社概要

株式会社タカラレーベン 代表取締役 島田 和一 氏

設 立: 1972年9月
資本金: 48億1900万円
従業員数: 365名(2021年3月末現在)
売 上: 1,483億9,700万円(2021年3月期連結)
東証一部(8897)

ホームページ https://www.leben.co.jp/

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