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【特別賞】受賞記念メッセージ 平和化學工業所 畠山 和幸 様

株式会社平和化學工業所
2021/02/17

「ダイヤモンド経営者倶楽部特別賞」受賞記念メッセージ

株式会社平和化學工業所 代表取締役 畠山 和幸様

 

2020年を振り返ると、部門単位での凹凸こそありましたが、トータルではほぼ例年の実績を確保することができました。内訳で見ると、食品は堅調、化粧品はインバウンド需要の停滞の影響を受け減少、衛生用品関連は大きく伸びているといった内容です。

コロナ禍で社会環境が大きく激変する中でも、安定して事業を継続していられるのは、「多品種小ロット」の事業構造と社内体制が、上手に機能してきたことが挙げられます。私たちは早くから経営の安定を意識して、一部の取引先に依存しない経営のカタチをつくりあげてきました。

あらためて会社の歩みを振り返ると、1957年の創業時は玩具の製造。その後、食品や衛生用品向け容器に注力し、化粧品マーケットの拡大とともに、化粧品容器向けの製造が拡大していきました。

創業地の亀戸から、江戸川を経て千葉県市川市に移転し工場を新築したことが、今につながる成長の起点となり、さらに1996年、長野県の佐久に新工場を建設したことで、事業の幅が大きく広がってきました。

その代表的なものが、多層成形技術(積層ブロー成形)です。プラスチックは種類によって「水に強い」「気体を通しにくい」「酸やアルカリに強い」「油に強い」など、さまざまな特性があります。その長所を生かしながら短所を補い、品質と値段のバランスを高めていくものです。

私たちは最大9層の成形ができる技術を持っており、異なる融点の素材を均一に重ね合わせ「一回で成形できる」のが、大きな優位性となっています。

近年の注力テーマとしては、やはり環境問題があります。欧米での脱プラスチックの流れは顕著であり、私たちもその基準に対応できる商品開発が命題になっています。

当社では、“環境にやさしいボトルづくり”をテーマに研究開発を続けてきましたが、ここでも、多層成形技術が大きな強みになると考えています。例えば、植物由来のプラスチックで作ったボトルでは保存できない液体がありますが、他のプラスチックと組み合わせることで、保存することが可能になる場合があります。つまり、植物由来プラスチックの用途を拡大することが可能です。

また生分解性プラスチックにおいても、分解速度の異なるものを組み合わせることで、分解が始まるまでは内容物を安全に保存し、使い終わったら速やかに生分解されるボトルをつくることができます。

今後はさらに大きな構造転換も検討しています。それは「製造業のサービス化」といった考え方です。まだ詳しくはお話しできないのですが、私たちの業界特有の物流コストの課題に対して、今までにないアプローチを仕掛けていこうというものです。

今回の受賞を機に、あらためて当社の立ち位置や強みを再確認することができました。さらに今後も、安定して成長を続けられる会社であるように、従来の価値観に縛られることなく、新しい挑戦を続けていきたいと考えています。

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