会員企業様情報

【優秀企業賞】受賞記念メッセージ 羽田市場 野本 良平 様 

羽田市場株式会社
2021/02/19

ダイヤモンド経営者倶楽部・優秀企業賞 受賞記念メッセージ

羽田市場株式会社 代表取締役社長CEO 野本 良平 様

 

売上の9割を占めていた飲食チェーン向けの売り上げが9割減り、もう会社は立ち行かないのではという惨憺たる状況から、起死回生ともいえるEC売り上げの急成長、グランスタ東京内をはじめとする飲食店事業の積極拡大など、2020年は会社の業績も事業モデルも目まぐるしいほどに変化した怒涛の一年でした。

ただ振り返ってみると、変わるべくして変わったと言えるかもしれません。2019年後半頃から、BtoB向けの事業の収益改善や組織の再構築に取り組んでいたところで、そこに襲ってきたのがコロナ禍でした。私たちのお客様は大衆チェーンの居酒屋が多く、今回最も大きなダメージを受けた業態の一つです。今までのやり方を変えていかないといけない、その必然性がさらに加速したのです。

さらに過剰在庫が重なります。実はコロナ禍で窮地に陥った全国の漁師さんたちを支援するために、金融機関にお願いして4億円ほどの融資を受け、大量の魚介類を買い支えたのです。しかし購入を予定していた企業からは次々とキャンセルが入り、150トンもの在庫が手元に残りました。もう前途は真っ暗の状況でした。

「とにかくこの在庫を売りさばかないと」、すべてはそこからでした。しかし今まで、インターネットを使った物販はほとんど手がけたことがなく、とりあえずFacebook上で、この窮状を赤裸々に話し、買ってもらえるようにお願いしたのです。

忘れもしない5月1日のことです。用意したのは、いくら醤油漬け、しらす干し、ほたての貝柱など。これが何と1日に180万円も売れたのです。

▲羽田市場オンラインショップ

その後、グルメに定評がある著名人が拡散を手伝ってくれたり、見ず知らずの有名なインフルエンサーが情報を発信してくれたり、テレビなどのメディアでもたびたび取り上げていただき、売上は急速に拡大していきました。「BASE」というEコマースのプラットフォームがあるのですが、おかげさまでその出店者の中で売上一位をずっと続けることができました。

このように、少しずつBtoC中心に軸足を変えていくなかで、直営飲食店の出店も加速させています。東京駅周辺に8月に一気に3店舗。そのころニュースでも話題になっていましたが、JR東日本さんが新たに取り組まれた「新幹線物流」との提携によるものです。中でもグランスタ東京内の回転寿司は、毎日長蛇の列ができるほどの賑わいを見せています。今後も、直営・FC合わせて、店舗展開を進めていく予定です。

▲回転寿司 羽田市場 グランスタ東京店

2021年は、これらの取り組みをしっかりと仕組化していくことが重点項目になります。ECもまだまだこれから。それぞれを得意とする専門家と協力し合いながら、私たちの一番の強みである調達力をしっかり生かせる会社にしたい。

日本では近海で、4,000種類もの食べることができる魚種があることはご存じでしょうか。豊洲で扱う種類はその1割ほど。まだまだみなさんの知らない美味しい魚はたくさんあるんです。

私の携帯電話には、全国の漁師さんの電話番号が2,000件以上登録されています。それが私たちの何よりの資産ですし、何よりもそういった産地の皆さんの期待に応えられる会社であり続けないといけない。この素晴らしい食文化を未来につなぐために、日本の漁業と水産資源を守るために、私たちが果たさないといけないことは、まだまだたくさんあると考えています。

 

pagetop