「害虫や害獣」の美しい点・有益な側面に焦点を当てた企画展「害蟲展season6」が8月22日よりスタート
人間にとって「不都合」「不快」「不利益」な一面だけに目が行ってしまいがちな、いわゆる「害虫や害獣」の美しい点・有益な側面・生命の循環や存在次元に焦点を当てて制作された作品を、広く世に問うかたちでスタートした「害蟲展」。
1960年の創業以来、衛生的な都市環境づくりに注力してきたシェル商事のグループ会社、8thCALによって立ち上がった企画で、今年が第6回目だ。
今回は8月23日から、東京「MATERIO base」にてスタート。東京・大阪で、以下の日程での開催となる。
【東京会場】「MATERIO base」2025年8月23日(土)〜9月11日(木) (休館日:月・火)13:00~20:00
【大阪会場】「箕面公園昆虫館」2025年9月17日(水)〜9月29日(月)(休館日:火)10:00~17:00(入館は16:30まで)
初日の8月22日には、主催者・審査員・受賞者などが一堂に会した「プレスレセプション」が開催された。(上写真は、シェルグループ 代表の岡部美楠子氏)
2020年の第一回開催から地道に啓蒙を図り、着実に周知は拡大。協賛企業も過去最高の17社になっているという。
▲主催者の思いは、「ITライフハック」のこちらの動画をご覧ください
審査員からの講評を経て、優秀賞受賞者3名によるトークセッションも実施。それぞれの作品に込めた思いや着眼の経緯などを述べた。
以下、優秀賞受賞作品3点を紹介する。
『bugsʼ emotions』 モチーフは虫食いの葉っぱ
『自在真蜱』 モチーフは、吸血後のマダニ
『青い仮宿』 モチーフは、ブルーシートの中で仮住まいをするカメムシ
(※これら優秀賞受賞者からのメッセージや、その他の入賞作品の紹介は【こちらから】)
日ごろ目が届きにくい、注目されにくい、もっと言えば無意識に考えることを避けていたかもしれない「害虫や害獣」が、どんな生態系をつくり出しているのか、どんな存在価値を持っているのか。未知の世界の発見と、多様性を考える良いきっかけとなる展示会になりそうです。