「ダイヤモンド・フロンティア・アカデミー」の第3回目となる開催は、日本で初めての普段着に特化した月額制ファッションレンタルサービス『airCloset』を立ち上げた、株式会社エアークローゼット 代表取締役社長 兼 CEOの天沼聰様にゲストにお越しいただきました。

学生時代、そしてコンサルティングファームから楽天へ転職した社会人時代の振り返り。起業したいとか社長になりたいとかではなく「仲間と一緒にご機嫌に仕事がしたい」という思いが、結果起業につながったという話。

「”ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」「時間価値を高めていく」という、創業時に掲げたビジョン。その実現のために何を事業として手掛けていくべきかという事業の作りこみ。その後の成長の過程や、どんな顧客体験を提供してきたかなど、詳しく丁寧に情熱的に、そしてとても分かりやすくお話しいただきました。

 

その中から、学生に向けてアドバイスやメッセージとしていただいた幾つかのキーワードをご紹介します。

・情報もモノも増え続けていくなかでは、「出会いの価値」がより重要になっていく

・自分たちが重視しているのは「お客さまが第一」ではなくて「お客さまの”感動”が第一」。そのほうが自分たちが主体者となって、仕事を進めることができる。

・完成形というものは存在しなくて、大切なことは「成長し続けること」。明日以降のために、成長し続けようという意欲を持ち続けられるか

・同じ行動をしていても、その時の意識によって将来はまるで変わってくる。何のためにそれをやっているのか、なぜ今日ここへ来たのか、そういうことをしっかり考えて臨むことが大事

・「子どもは好奇心旺盛」とよく言われる。それは見ることすべてが新鮮だから。でも大人になって知っていることが増えても、その増えた分また未知の世界が広がっているはず。好奇心を持ち続けられる人こそが成長していく。

・「今この瞬間の連続」が未来をつくっていく。常に人生の”この瞬間”が重要。その瞬間を自分がどういう生き方をするべきかをしっかり持ち続けることができるか。それは逆に言えば、どんな瞬間でも人は変われるということ。

講演後は参加者からの質疑の時間を設け

さらに各テーブルを回って、参加者個々と密に話し込む時間をつくっていただきました。このゲストとの距離感の近さこそが、「ダイヤモンド・フロンティア・アカデミー」の魅力の一つと言えるでしょう。

ちなみに懇親会時には、前回のゲスト山下さんが運営する「Minimal – Bean to Bar Chocolate」のオープンしたばかりの新店、「Patisserie Minimal 祖師ヶ谷大蔵」自慢の、焼きたてフィナンシェを用意しました。みな「感動するほどに美味しい！」と絶賛でした。

開催直後にはすぐ、参加者から「今後の人生に確実に残る時間になりました」とのお礼メールが寄せられるなど、今回も非常に有意義な開催になりました。天沼様、貴重な機会をいただきありがとうございました。

 

★参加者からの声 (一部抜粋)

〇天沼様の過ごされてきたこれまでの人生から”時間の価値”の引き上げを目的にされているところも非常に大きな衝撃でした。人間誰しもが平等にもつ”時間”は有限でありその価値は変え難いものだと諦めてしまう人が、特に家事育児を用する主婦である女性に多いというところにも共感しました。未来で自分自身も子供をもって家庭を育むようになれば、実際自分のことを考える時間なんてほとんど無いのだろうなあ、と考えていました。そこをあえて覆す発想が大胆かつ壮大で、しかしながら”服”という人間の生活に身近なところに着眼点を置かれていてairClosetが素晴らしい事業だと今回お話を聞いて痛感いたしました。

〇時間の価値を上げる。その根底にある天沼様自身の体験から来る思いや同じ時間を過ごす中でも姿勢しだいで得られるものも全く違うというお話は参加者の学生に響いたと思います。自分自身もまだまだ時間の価値を上げ続けなければならないと痛感しました。また、理念から始まるそのビジネススタイルは私の目指す地点でもあり、理念から展開される課題解決の手段までの整合性にとても感動しました。こんな人になりたい、と心の底が熱くなりました。今回の点を将来線にして自分の目指す世界を作りたいと思っています。本当に今回はありがとうございました！

〇天沼様のお話を聞いて私が得た最も大きな気づきは、今この瞬間の価値の高さについてでした。私は今までの人生で自分のモデルにしたいと思えるような人と何人も出会い、自分なりにそこに近づこうとしてきました。しかしその中で、自分との経験や力の差を感じて落胆し、ひたすら意味の無い後悔を繰り返してしまう時間を過ごすことも増えていきました。しかし今回の講演会で天沼様の実体験を伴ったお話を聞き、自分が使った価値のない時間は巻き戻せないことや、一瞬一瞬の積み重ねが未来に大きな影響を与えることを強く意識することができました。そのため、これからは今自分が何をすべきかを考え、先を見据えて成長のために行動していく生き方をしていきたいと思います。改めまして、今回は貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。

————————————————–

次回のテーマは「インバウンドメディア」。世界的なシティガイドマガジン「Time Out」の日本版「Time Out Tokyo（タイムアウト東京）」を立ち上げ、日本を代表するインバウンドメディアを運営する傍ら、いくつもの公職に就き日本の観光振興を多彩な活動で支援する、メディア＆コンサルティングカンパニー ORIGINAL Inc. 代表取締役 伏谷博之様をお招きします。

■開催詳細・お申込みはこちらから　→　https://dfc20231111.peatix.com/view