倶楽部行事報告 2023年5月28日 フロンティア・アカデミー

「ダイヤモンド・フロンティア・アカデミー」第2回_Minimal 代表 山下貴嗣社長をお招きして

2023年5月28日 フロンティア・アカデミー

「ダイヤモンド・フロンティア・アカデミー」の第2回目となる開催は、「Bean to Bar Chocolate (ビーントゥーバー チョコレート) 」の国内の第一人者であるMinimal – Bean to Bar Chocolate 代表の山下貴嗣様をお招きしての開催でした。

とはいえ、まだ学生には「Bean to Bar」という言葉に馴染みがある人が少なく、まずはMinimalのチョコレートがどんなものか知ってもらうべく、チョコレートの食べ比べからのスタートです。

用意したのは「’Arhuaco」「NUTTY」「FRUITY」の3種。

いずれのチョコも、カカオと砂糖しか使っていなこと。それでいて一つひとつがまるで味わいが違う、”未知の”のテイストと食感であることにまず驚き

それらの理由が、原産地ごと季節ごとのカカオの味の違いをそのままストレートに引き出していることにあること、それは和食の”引き算の味の組み立て”が発想の原点にあること、だからこそ国際的な競争力を生み出せる可能性を持った商品であること・・・などのお話に、参加した学生もみな惹きこまれていきました。

実際に食べたからこそ実感できた、ミニマルのチョコレートの美味しさの裏側にあるものを知って、講演後の質疑の時間も非常に活発に。

また前回実施して好評だった、数名ごとにグループになってゲストを囲んでの交流タイムは今回も継続。山下様には全テーブルを回って、最後までお付き合いいただきました。ありがとうございました。

 

以下、参加者からいただいた感想の一部抜粋になります。

〇一度minimalのチョコを食べた時、これまで当たりだったチョコレートの概念が覆られ、衝撃を受けたのをとても覚えています。実際にお話を伺って、minimalチョコーレートに対するこだわり、工程、山下さまの思いを知り、改めて私たちが手に取るものの背景を知ることはとても大切であると感じました。

〇解像度の高さ・きめ細やかさなど日本の良さを認識して大事にしていこうとしている姿勢が印象的でした。欧米を模倣するだけでなく、日本らしさをもっと追求していくべきですね。”ものづくりの国”、日本の面白さ・豊かさを維持しながら、世界でも戦える国にできたらいいと思いました。

〇「1万人が1回食べるチョコレートではなく100人が100回食べるチョコブランドを作りたい」という考え方が作り手としてとてもいいと思いました。私も将来起業したいなと思っているのですが、人に愛されるブランドを作るために持つべきマインドがとても勉強になりました。

〇日本ならではの四季や産地を世界に繋げるという点が興味深かったです。私は身近なところから、人々に笑顔と健康を届けたいと言う夢があるので、このような出会いをいただけて嬉しいです。

〇ただただ「よい」というだけでなく、根っこのおいしさ、感動があって、楽しいと感じることが人間が動いていく本当に大切な所なんだなと思いました。ブランドの「第一想起」という言葉もものすごく刺さりました。既にマーケットがある中にぶち込んでいくのは難しい、と思ってやめちゃう人がほとんどだと思うのですが、その中で根底を抑えてその上で物語性を高めて共感を産むまではものすごく長い時間と努力をかけて来たんだなと思いました。そこでやりきれるようであれるようにしたいと思います。

 

 

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