倶楽部行事報告 2023年3月13日定例会(拡大版)

創立30周年記念「特別講演」開催報告。ANA 全日本空輸株式会社 井上慎一社長をお招きして

2023年3月13日定例会(拡大版)

2023年3月特別定例会は「創立30周年記念特別講演」と銘打って、拡大版として開催しました。場所は「TKPガーデンシティPUREMIUM京橋」、記念すべきゲストには、ANA 全日本空輸株式会社 代表取締役社長 井上慎一様にお越しいただきました。

テーマは『イノベーションを起こし続ける!』 ~トップから現場まで、 ビジョンが浸透する秘訣~。

日本初の本格的LCCとして就航した「ピーチ・アビエーション」の設立を主導し、初代CEOとして果敢に挑んできたイノベーションの数々、ならびにコロナ禍真っただ中の2022年4月に全日本空輸社長に就任して以降の経営の取り組みや大切にしてきたことなどを非常に丁寧にフランクにお話しいただきました。

今回からこの開催報告(主に定例会)では参加経営者の皆様からの講演の感想をお届けすることになりました。3月は以下の皆様にご協力いただいております。

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ピーチ・アビエーションの創業のころのお話を、その頃の情景が目に浮かぶほどリアルにお話ししてくださったことで、聞いている私自身もワクワクしました。快進撃は当時のニュースで知っていましたが、3年で単年度黒字、5年で累損一掃は驚きました。また、冒頭のお話にあったリーダーシップ論を伺いイノベーションを起こすには必須であり、自分自身と自社の新規事業責任者に当てはめてみて気付きをいただくことが出来ました。ANAさんでもイノベーションを起こし続けられ、「たとえ資金がなくても楽しく仕事すると業績もあがるんですね」という声も出ているとお聞きして、より一層弊社も「楽しみながら頑張る」を徹底していこうとおもいました。素晴らしいご講演ありがとうございました (株式会社ダイアナ 代表取締役会長 兼 社長 徳田 充孝 様)

イノベーションというテーマでは、企業の規模や業種を問わず、様々な企業が取り組んでおられると思います。イノベーションを創造するための要素は数多あるなか、自社では「好奇心」「情熱」「互いのリスペクト」の三要素を大切に考え、それらを有する人的なコンビネーションを機能させることに注力しておりましたが、井上様のご講演を拝聴させていただき、“楽しむ”ことの大切さも学ばせていただきました。具体的な取り組み事例も大変興味深く、とても有意義な学びの場をご提供いただきましたこと、改めて感謝申し上げます (株式会社JPリサーチ&コンサルティング 代表取締役 古野 啓介 様)

当然ながら経営の判断に正解はなく、世の中における非連続性、これまでのやり方では無いものをイノベーションの定義とすると語られていた井上社長は、まさにパッションとレジリエンスを持って実践した経営者だと痛感させられました。Peach Aviation立ち上げの際、ライアンエアーのキーパーソンに会いに行ったことをサラリと話しましたが、このパッションとスピーディーな展開、正対するマーケットの分析を踏まえたレジリエンスが成功のキーであること理解しました。その後も様々なトライ&エラーを繰り返されていられますが、話しているご本人がまずはとてつもなく明るいことが印象的でした。失敗を楽しそうに話すその姿に、社員は共感し、共鳴したのではないでしょうか。イノベーションを起こし続ける風土醸成は簡単なようで難しく、巨大組織の全日空でも楽しそうに実践し続ける井上社長の講演会は、まさしく“特別“の名前に相応しいものでした。(株式会社JTB 常務執行役員 檜垣 克己様)

イノベーションを如何に生み出すか、そこに秘訣は存在しないということ。これまでの延長線上のやり方ではなく、何時もと違うことをどれだけ積み重ねていくか、尚且つどうせやるならワクワク楽しく社長の言葉で伝え続けることが大事だと感じました。今日お伺いしたお話しを実際に社内の現況に照らし合わせながら、まだ出来てない事はすぐにでも明日から取り入れていきたいと考えています (パルス電子株式会社 代表取締役社長 石原 剛 様)

経営者として新しい領域に挑戦するときの考え方を学ばせていただきました。特に今までと同じことの延長戦ではイノベーションが起こらないことや、先人企業の成功事例だけではなく失敗の理由を研究され、確信を持って事業に取り組むことの大切さを感じました。また非真面目という中で目的や目標を見失わずに全社ですすむ企業文化の作り方はとても難しいですが、私も挑戦しようと思いました。貴重なご講演ありがとうございました (ライクイット株式会社 代表取締役社長 吉川 和希 様)

 

講演のあとは会場を変えて懇親会へ。乾杯は株式会社JTB 常務執行役員の檜垣克己様から。

おりしもこの日から、「マスク着用は個人の判断に委ねることを基本とする」と大きなルール変更が行われた直後。まだまだコロナ禍を無視するまでにはいかないものの、それでも気兼ねなくごく普通に語り合える時期が来たことに安堵され、いつも以上に和やかな時間となった気がします。ゲストの井上社長にも最後までお付き合いいただきました。

次回の東京定例会は4月12日。東京大学 名誉教授 伊藤元重様をお招きして、『日本経済の変化の方向』 ~リスクとチャンス~をテーマに開催いたします。

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