不動産再生や資産運用コンサルティングの実績を起点に地方都市の活性化にも尽力
顧客の人生に寄り添う「日本型ファミリーオフィス」の一翼として、不動産を軸とする資産運用コンサルティング事業を展開。
不動産の再生から運用・管理、賃料保証までを行う企画力・遂行力と、チーム・リオの名の下に集結した士業専門家との連携による税務・法律などの専門性を併せ持つことが特徴で、さらに「お客さまに代わって自ら汗をかき、収益とリスクを分かち合う姿勢」が厚い信頼の基盤となる。現在の運用物件は全国40都道府県に600棟超、資産運用残高は約2,100億円に上る。
近年は地方都市の不動産再生に注力し、自治体や第三セクターのビル・施設の実績が増加。他社が避けがちな築古物件や面倒な実務への対応力、豊富な実績、積極的に投資も行う財務力の高さが評価され、事業の裾野を拡大している。
【取材こぼれ話】株式会社リオ・コンサルティング
事業の特徴・強み、信頼の源泉、経営姿勢、人材育成・企業文化など
お客さまに代わって自ら汗をかき、収益とリスクを分かち合う
強固なビジネスモデルの核になっているのが、独自の資産運用商品「リオリース」だ。一般的な不動産会社が手がけるサブリース(賃料保証)は、新築物件が基本だが、同社は築30年を越えるような地方の築古ビルを、さらに最長20年間にわたり「原則、賃料改定なし・解約不可」という極めて強い保証を提供している。
さらに、建物の老朽化に伴う突発的な修繕費やメンテナンス対応まで、すべて同社が自社負担で引き受けるなど「お客さまに代わって自ら汗をかき、収益とリスクを分かち合う姿勢」が、厚い信頼の起点となっている。
もう一つ大きな特徴として挙がるのが、物件販売時に自社の利益を乗せないことだ。プロの目利きで安く仕入れた不動産を、そのままの相場で顧客に販売することで利回りが高く保たれ、万一の時にも資産価値が維持される安心感を与えている。

地方自治体や第三セクターの施設を再生する案件が急増
手間と時間、人手がかかる地方の築古物件、すなわち「誰も手を出さない、面倒な領域」に特化することで、競合のいない独自のブルーオーシャンを確立した。
その象徴的な実績が、1966年築の岩手県盛岡市にある「農林会館」の再生だ。かつて稼働率が約半分まで低下した古びた築50年超のビルを、顧客に取得してもらい、入居者が入ったままの状態で耐震補強やリノベーションを実施。これは他社が最も嫌がる極めて難易度の高い実務だが、粘り強くやり抜いた結果、ほぼ満室に近い状態へと蘇らせ、今では約300人が働く活気ある地域拠点となっている。
近年ではこの実績が評価され、地方自治体や第三セクターが抱える経営難の施設を再生する案件が急増している。地元の3セクでは資金繰りや運営が立ち行かなくなった大型施設に対し、同社がオペレーターとして入り、既存の雇用や契約を引き継ぎながら実務ノウハウを投入して立て直しを図る。
八王子駅前の商業施設や、金沢・香林坊交差点の大型商業施設など、街のシンボルを再生し地域の拠点やインフラを持続させる取り組みは、社会的意義の非常に高い事業として多方面から注目を集めている。
「チーム・リオ」が体現するワンストップ支援体制
日本における富裕層の個人資産は、その大部分を不動産が占めている。そのため相続や事業承継の課題を解決するには、法務や税務の知識だけでなく、不動産の実務遂行能力が不可欠となり、同社はその点にスポットを当てた。
連携先として、弁護士、税理士、公認会計士、司法書士、社会保険労務士などの専門家集団が存在し、実務会社であるリオ・コンサルティングと一体となった「チーム・リオ」の体制を敷く。 フロントに立つ営業担当者は、単なる窓口ではなく、専門家を率いる「キャプテン」として機能する。各士業にありがちな縦割りの判断に丸投げするのではなく、キャプテンが顧客の「家族の一員」や「代弁者」のような距離感で寄り添い、面倒な資料集めや調整実務をすべて引き受けている。
「長期的にお客さまに喜ばれることをしているか」が評価のポイント
不動産業界にありがちな「ノルマ」を同社は一切持たせていない。数字だけで評価すると、目先の手数料稼ぎのために、顧客に売るべきではないタイミングで不動産を売却させてしまうような歪みが生じるからだ。
評価は極めて定性的で、「長期的にお客さまに喜ばれることをしているか」という姿勢を重視する。また、失敗を責めるより挑戦を称える「加点方式」を徹底しており、社内アワード等でその挑戦の姿勢を全社で共有している。
さらに、営業部門と管理部門の評価基準は同等であり、両者の間には一切の壁がない。1年目の若手社員であっても、社長やホールディングス代表と物件の空室対策について直接フラットに議論できる距離感の近さがある。
「ここでなくても生きていける人材」を育てる
人材育成の基本となるのは、「ここではなくても生きていける人材を育む」という一見逆説的な言葉だ。会社に依存するのではなく、どこに行っても通用する市場価値の高いプロフェッショナルを育てることを本気で目指している。
若手は早い段階から現場に投入され、税務・法務・不動産実務が複雑に絡み合うリアルな課題を、自ら汗をかきながら解決していく。この泥臭い実務の修羅場をくぐり抜けることで、自分で解決する「強い責任感」、圧倒的な「行動力」、そして「折れないメンタル」が急速に鍛え上げられるという。
「ポジションが人を育てる」という風土から、若手であっても先に責任ある肩書きや権限を与え、背伸びをさせながら成長を促す。若いうちに圧倒的な密度で成長し、一生モノの高度な専門性と課題解決力を身につけたいと願う、タフで貪欲な挑戦者にとって、これ以上ない修行の場がここには用意されている。
会社概要
株式会社リオ・コンサルティング 代表取締役 小杉 裕康 氏
設 立:1991年2月
資本金:8,000万円
従業員数: 2,212名(グループ連結)
売 上: 395億2,850万円(2025年12月期グループ連結)






