第1回テーマ別研究会(2月9日開催)
今年、再び復活した「テーマ別研究会」。この会は、全会員対象とし交流会も楽しんでいただける「定例会」とは線を引き、コアのニーズにお応えするテーマ性を絞った勉強会です。
第1回のゲストは、癌研有明病院消化器外科 医学博士医長 比企直樹先生にご登場頂きました。
テーマは、「生と死のセミナー」~生きるために死を知る~
なかなか重たい響きを感じますが、会の冒頭、“ぽっくり死にたい”と思っている方と伺うと、ほぼ全員挙手されました。ところが、“死”について真剣に考えたことがある方に挙手をいただいたところ、わずか数名しか手があがりませんでした。そこで、先生はすかさず「ぽっくり往く前に、いろいろな過程がある。ぽっくり死にたいと考える人に限って死について考えない」と話されました。
以下は、先生のお話されたことをまとめてみました。
健康診断等で、胃のバリウム検査をされる方がほとんどですが、あまり意味がなく、ご参加者のような経営者の方々ならば、是非胃カメラを受診していただきたい。そうすれば、早期発見早期治療につながります。
また、早期発見であれば、内視鏡手術、腹腔鏡手術ができ、傷口も大きくならず、結果として痛みも少なくて済み、腸の癒着も少なくて済みます。また、画像を拡大して見られるのもメリットです。デメリットとしては、出血に弱く、カメラが汚れると見えにくくなり、また視野が狭いので、カメラ以外で何が起きているかわからない。
従って、慣れていない医師には不向きな手術です。そのエキスパートの試験を受けて4割しか受からない。その受かった人だけが手術できる。手術を受ける前に、一度日本内視鏡外科学会のHPを見て、受かっている人に依頼する方がよいでしょう。
※よろしければ、ご参考までにこちらをご参照ください。技術認定取得者一覧の消化器・一般外科領域のpdfに、勿論比企先生のお名前も掲載されております。
そして、そこからご参加者は、生々しい映像の数々を見せていただくことになります。 手術シーンの現場映像です。男性でも、顔をそむけられる方もいたほどです。弊社の男性スタッフの中にも、その晩の夢に映像がでてきたと言っていました。以外と女性の方が大丈夫だったかもしれませんが・・・。
胃癌の手術を成功された方でも、2年後に別の肝臓がんがみつかり、後に大動脈への転移が見つかった方がおられる話も伺いました。
余命数ヶ月。その時の患者様の精神状態も含めて話して頂きました。
悲しみとは、愛情、友情、依存が失われた時に生ずるもの。死とは、その全てを一瞬に失う。死を認める(フロイト)
生を失うことが分かり、それによって生じる悲しい状態から再び普通の生活が出来るようになるまでのプロセスを「喪」といいます。
喪には時間が必要で、「死」と知らされて死を受容できるまで、最低3ヶ月かかるそうです。
悲しみ→拒絶→怒りという感情の後、やがて死を受け入れるようになります。また、悲哀のプロセス(死と生を考える)を体験した人は、死に対して強くなります。例えば、親の死等を体験した人など。
生活に対応するには、死を受け入れることから始まります。その場合、必ず“寄りかかれる人”が傍にいることが大切です。親・兄弟・仲間など、人は、信じられる人に支えられていること、命は本人だけのものではないことを知ることが大切なのです。
比企先生が、親兄弟がいない方に告知をされる場合は、必ず信じられる仲間等に同席していただいて、お話をされるそうです。
日々生死と直面している先生のお話を伺い、誰しも避けて通れない≪死≫に対して、より深く考える良い機会となりました。ありがとうございました。
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最後に、ご講演後の質疑応答のコーナーでのQ&Aをご紹介して終わりに致します。
Q:最近、鼻からの胃カメラもあり、痛くないそうですが・・・
A:お薦めしません。胃カメラと違って、映像が良くないので、初期の小さなものを発見するのが難しいからです。
Q:発がん因子のピロリ菌と胃癌との関係は・・・
A:ピロリ菌は、11歳までに感染すると言われており、年配の方がそれほど気にする必要はないかと思います。
それよりも、塩分の強い食事、熱い食事、タバコが攻撃因子となります。特にタバコは100倍悪いので、すぐにお止めになった方が良いと思います。
※症例の、こわ~くなるようなお話は割愛させて頂きますが、禁煙を試みて何度も失敗されている方は、私からも、再度「断煙」をお薦め致します。何と言っても100倍ですから・・・。
Q:先生が死と接する時に心がけていることは・・・
A:人は、どういう状態においても“望み”を忘れない。だからその人の望みを探すようにしている。前向きになるように家族と一緒に照らしてあげたい。
Q:癌と言われたら、どういう医師や病院を選択すればよいか・・・
A:いくつかのインターネットを検索し、比較するのもよいし、症例の多いところを探すのもよい。100例を超えるところは多いが、有明病院は、年間700例もある。また、知り合いの医者に聞いてみるのもよい方法と思います。
<事務局 佐々木>
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★今後の「テーマ別研究会」は
3/11(木)「週刊ダイヤモンド編集長語る」
4/13(火)「おやじにもわかる“Twitter”(ツイッター)」
2月25日号の「倶楽部ライン」でもご案内致しますので、ご興味のある方は、お早めにお申込み下さい。お待ちしております。

