「私はタリーズコーヒーを広めたいのではなく、日本のおもてなしの心を広めたいんだ。」
そう語ってくださったのは、今回の起業家講座のゲスト、タリーズコーヒーインターナショナル会長・クイズノスアジアパシフィック社長 松田公太氏です。
この言葉を聴いたとき、私がタリーズコーヒーに行くたびに、「またこの空間に来たいなぁ」と感じていたのは、おもてなしの心が私を出迎えてくれていたからだ、と思いました。
子ども時代を、アフリカとアメリカで過ごした松田氏。松田氏が食べ物に興味を示すきっかけは海外生活の中にあったようです。あるとき、ウニを食べることを友達からバカにされ、同じ人間なのに食べ物の価値観が違うということに気づき、食べ物は文化であり、不思議なものだと感じたそうです。
そんな松田氏が、『スペシャルティーコーヒー』との運命的な出会いをしたのは、友人の結婚式に出席するために訪れたボストン。「ここのコーヒーはすべておいしいと思った。あまりコーヒー好きではなかった私が、おいしいと思うのだから、日本に持っていけばきっとみんながおいしいと感じるはずだ!」。
そして、その思いを行動に移し、シアトルのタリーズコーヒーと提携を結び、晴れて銀座に1号店を構えることができたそうです。
「緊張感と恐怖感が人を成長させてくれる。だから私は、崖っぷちに立たされながらも、常に刺激を求めて新しいことにチャレンジしている。」そう語るチャレンジ精神旺盛な松田氏の次のビジョンは、『アジア進出』だそうです。
『おもてなしの心』を世界に広めるべく、松田氏はすでに次のステップへ着々と進んでいらっしゃるようです。
そんな松田氏に、参加者から「海外での成功の秘訣は?」という質問が出ました。それに対し、「まずは、進出する土地で生活すること。その土地に住まないとわからないことがたくさんある。海外進出をするのなら、創設者・経営者、自らがその土地を知らなければ成功しない。」と海外での成功の秘訣を語ってくださいました。
最後に、「今日は、参加者のみなさんから熱い思いを感じ、みなさんからパワーをもらうことができました。本当にありがとうございます。」と語る松田氏。自然と周囲を惹きつける、圧倒的な存在感で最後まで会場を魅了し続けていました。
(文:矢島里佳)
<開催概要>
■開催日時■ 平成20年8月26日(火) 19:00~21:00
■開催場所■ ダイヤモンド経営者倶楽部 銀座サロン [地図]
東京都中央区銀座4-9-8 銀座王子ビル3F
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タリーズコーヒー インターナショナル会長
クイズノスアジアパシフィック 社長 松田公太氏
【略歴】
1968年宮城県生れ、東京育ち。セネガル~マサチューセッツ州で過ごし、帰国後に、筑波大学国際関係学類に入学。三和銀行(現三菱東京UFJ)を経て、1997年8月タリーズコーヒー1号店を銀座にオープン。
1998年5月タリーズコーヒージャパン株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。
2001年7月ナスダック・ジャパン(現ヘラクレス)に株式を上場。タリーズコーヒージャパン社長退任後、2008年タリーズコーヒー インターナショナルを立ち上げ、アジア環太平洋を中心に、タリーズコーヒーを展開。同年、全米第2位のサンドイッチチェーン、クイズノスアジアパシフィック社長に就任。著書に『すべては一杯のコーヒーから』(新潮社)。2008年6月サンマーク出版より「仕事は5年でやめなさい」発刊。
インタビュー記事抜粋















